
Ise Jingu
今日は、日本で最も重要とされる三大神宮のひとつを訪れるという、素晴らしい機会に恵まれました。三重県にある、愛知県の近くに位置する伊勢神宮を参拝してきました。
この時期はとても特別で、街は明かりに包まれ、人々は神様へ感謝の気持ちを伝え、来る年への願いを込めて集まります。今回の参拝は、本当に忘れられない体験となりました。伊勢神宮は、日本で最も神聖な神社とされており、それだけでも特別な存在です。
伊勢神宮は約2000年前に創建され、息をのむほど美しい聖地です。ここは、太陽の女神であり、日本神話において中心的な存在である**天照大御神(あまてらすおおみかみ)**をお祀りしています。天照大御神は、日本の皇室の祖先神ともされ、光、生命、調和を象徴する神として、日本人の精神文化において非常に重要な役割を担っています。
伊勢神宮は、独自で荘厳な伝統でも知られています。20年に一度行われる**式年遷宮(しきねんせんぐう)**では、社殿がまったく同じ姿で建て替えられます。この循環は、永遠の再生、先人から受け継がれる技と知恵、そして自然への深い敬意を体現しており、日本文化の根幹にある価値観を映し出しています。
伊勢神宮を訪れることは、単なる巡礼を超えた、心を豊かにしてくれる体験です。精神性、歴史、自然が見事に調和する、日本の“魂”に触れるようなひとときでした。
名古屋から三重県の伊勢へ向かって出発しました。道中も含めて、本当に忘れられない旅でした。約2時間半ほどかけて、ようやく目的地に到着。
一年でいちばん賑やかな時期ということもあり、どこを見ても人、人、人。道路は車であふれ、駐車場に入るだけでも長い列に並ばなければなりません。
それでも、そこには不思議なほど魅力的な空気が流れていました。どこか神秘的で、心が高鳴るような雰囲気。この旅が、ただの移動ではなく、一年を締めくくるための大切な時間であり、自分自身と向き合い、新しい節目を迎えるための特別な瞬間なのだと感じられました。
寒さと待ち時間があっても、焦っている人は誰もいません。皆がこの時間を楽しみ、再び集えたことを喜んでいるようでした。まるで時間がゆっくりと流れ、移動そのものがすでに儀式の一部になっているかのようで、その感覚はとても心地よいものでした。
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神宮に到着する前に、まず活気あふれる大きな参道を歩くことになります。そこには、お土産屋さんや昔ながらの飲食店が立ち並び、歩いているだけでも楽しい場所です。香ばしい匂いに誘われ、思わず足を止めてしまう屋台や、丁寧に作られた工芸品など、五感を刺激される光景が広がっています。気がつけば、心もお財布のひもも緩んでしまうかもしれません。
ひとつ実用的なアドバイスをすると、現金を用意しておくのがおすすめです。多くのお店ではクレジットカードが使えない場合があります。
この参道を歩く時間そのものが、伊勢神宮の体験の一部。にぎやかな雰囲気の中を進むうちに、自然と心が整い、神聖な空気へとやさしく導かれていきます。
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神宮の参拝は入場無料で、朝5時から始まります。特に年末の時期は混雑しやすいため、できるだけ早い時間に訪れることをおすすめします。そうすることで、人の少ない静かな雰囲気の中で、ゆっくりとその空気を味わうことができます。
参道は自然に囲まれた屋外の道が続きます。入口では、まず最初の鳥居をくぐりますが、その前に一度立ち止まり、軽く一礼をします。これは、神様への敬意を表すための、シンプルですがとても大切な所作です。
その後、橋を渡ります。すると、その瞬間から空気が変わるのを感じます。周囲の音は次第に遠のき、空気が澄み渡り、まるで日常の世界を離れて、静かで時間の流れを感じさせない神様の領域へ足を踏み入れたような感覚に包まれます。
橋を渡った後、いよいよ参拝の道が始まります。道の脇にずらりと並ぶ大きな樽が目に入り、思わず足を止めました。これらは実は酒樽で、日本各地の酒蔵から奉納されたものです。このお酒はその場で飲まれるものではなく、神様へのお供えとして捧げられています。清らかさや感謝、そして繁栄の象徴でもあります。日本酒は、神様と人とをつなぐ存在として、神道の儀式において欠かせないものとされています。
ここで少し、神宮を囲む日本庭園の美しさについて触れさせてください。堂々とした木々、丁寧に整えられた砂利、そして静けさに包まれた空間。そこでは、時間の流れがゆっくりと緩やかになるように感じられます。これらの景色は、穏やかで、気品があり、心を深く癒してくれるものだと、私は心から思います。何度訪れても、きっと飽きることはないでしょう。




先に進む前に、まず手水で身を清めます。もちろん、この所作にはきちんとした意味があります。
まず、右手で柄杓を持ち、水を注いで左手を洗います。次に持ち替えて、右手を洗います。再び左手に水を注ぎ、その水で口をすすぎます。最後に、残った水を柄杓の柄に流し、柄杓自体を清めてから元の位置に戻します。
この一連の動作は、心と身体を整え、神様の前に立つ準備をするための大切な儀式です。




最後の門、最後の一礼を経て、私たちはついに神殿へとたどり着きます。参道にはいくつもの門があり、それらを一つひとつくぐりながら、ゆっくりと進んでいきます。
この静かな歩みは、自然やこの神聖な場所の前では、自分たちがいかに小さな存在であるかを思い出させ、謙虚な気持ちへと導いてくれます。
お参りの前に、拝殿へと続く階段を上る前で、最後に写真を何枚か撮ります。
そのタイミングで、参拝の作法についてご説明します。
一般的には、5円玉をお賽銭として納めます。「ご縁(ごえん)」に通じることから、縁起が良いとされています。ただし、年末の時期にはお札を納める人も多く見かけました。この時期は、お願いごとよりも、一年間無事に過ごせたことへの感謝を伝えるために参拝する人が多いようです。
お賽銭を納めた後、まず一礼します。次に、二回手を打ち、神様に自分の存在をお知らせします。その後、心を込めて感謝の気持ちや祈りを伝え、最後にもう一度深く一礼して、敬意を表します。
参拝を終えた後、多くの日本人はお守りを購入します。お守りとは、身につけたり、バッグの中に入れたり、鍵につけたりして持ち歩く縁起物です。それぞれのお守りには、特定の願いや分野に対するご利益が込められています。
健康、恋愛、学業成就、仕事、旅行、さらには安全祈願など、さまざまな種類があります。お守りは神社でお祓い・ご祈祷されており、一般的には一年ほどのご縁とされています。その期間が過ぎたら、感謝の気持ちを込めて神社へ返納し、神様へお返しするのが望ましいとされています。
この習慣はとても素朴でありながら、信仰・伝統・そして新しい一年への願いが込められた、日本文化に深く根づいた大切な行為です。
参拝を終えて商店街に戻るころには、お腹もすっかり空いてきました。そこで私たちは、伊勢の名物として知られる伊勢うどんを食べに立ち寄ることにしました。
伊勢うどんは、他の地域のうどんとはまったく違い、太くてとてもやわらかい麺が特徴です。初めて食べると、その独特な食感に少し驚くかもしれません。日本では、地域ごとに麺の太さやコシ、食感が異なり、それぞれの土地ならではの食文化が受け継がれています。伊勢うどんも、そんな地域性を感じられる一品です。
私たちは、二つの種類の伊勢うどんを味わいました。
ひとつは、出汁のきいた定番の汁あり。コクがあり、深い味わいが楽しめます。
もうひとつは、伊勢うどん焼き。うどんを鉄板でさっと焼き、香ばしく仕上げた一品で、ソースや具材と一緒にいただきます。
どちらもとても美味しかったのですが、正直に言うと、私のお気に入りは出汁のある方でした。旨みのある優しい味わいが麺にしっかりと染み込み、長い散策のあとに体と心をほっと温めてくれる、そんな一杯でした。
美味しい食事を終えた後、私たちはお土産屋さんが立ち並ぶ通りを、のんびりと散策しました。そこで私はすぐに、ポムポムプリンのピアスに心を奪われてしまいました。伊勢や神宮とはまったく関係なく、サンリオのキャラクターなのですが、あまりにも可愛くて、どうしても我慢できませんでした。
彼がそれをプレゼントしてくれて、それ以来、私はそのピアスを、以前お話ししたお守りのような存在として身につけています。
その後は、スヌーピーのショップにも立ち寄りました。店内はどれも本当に可愛くて、思わず全部欲しくなってしまうほど。テイクアウト専門の小さなカフェも併設されていて、どれもとても美味しそうでした。
しばらくの間、私たちは、無数の形や色を持つ石や鉱石に満ちたお店の雰囲気に、そっと包み込まれていました。繊細なミニアクセサリーに加工されたものもあれば、まるで大地から掘り出されたばかりのような、自然のままの姿で並べられている石もあります。磨かれた表面に光が反射し、クリスタルがきらきらと輝きながら、やさしい色合いから鮮やかな輝きまで、さまざまな表情を見せてくれました。
そこには、自然と心が落ち着くような、穏やかで不思議なエネルギーが漂っており、思わず足を止めて、じっくりと眺めてしまいます。光の反射、石の質感、そしてその存在感に触れるうちに、このお店はどこか魔法のようで、人を惹きつける魅力にあふれていました。その空気感を少しでも持ち帰りたくて、私は思わず何枚か写真を撮りました。
出発前に、私たちは伊勢を代表するもうひとつの名物、赤福を味わうため、最後の甘味休憩をとりました。赤福は、やわらかな餅の上に、なめらかなこしあんをのせた、伝統的な和菓子です。
その波打つような形には意味があり、伊勢を流れる**五十鈴川(いすずがわ)**のせせらぎを表していると言われています。中の餅は、川底に敷き詰められた小石を象徴しており、自然と土地への敬意が込められた一品です。
赤福は、香り高く、ほどよい苦味のある抹茶と一緒にいただきました。そのほろ苦さが、和菓子のやさしい甘さを引き立て、絶妙なバランスでした。茶道の稽古を受けていることもあり、自然と、これまでに学んだお点前の所作をなぞるようにお茶をいただいていて、そのおかげで、このひとときがより特別なものに感じられました。
お店は、持ち帰り用の和菓子を購入できる売店とつながっており、美しく包まれたお菓子が並んでいます。店内は、木の温もりとすっきりとした線が印象的な、日本の茶室を思わせる落ち着いた空間で、静かで穏やかな雰囲気の中、旅の締めくくりにふさわしい甘い時間を過ごすことができました。
ささやかで心温まる日帰りの小さな旅。
何気ない大切な瞬間に彩られ、これからもずっと大切にしていきたい思い出となりました。



































































